今回はタテ/ヨコを分けた順送抜き型で2度抜きするといったものでした。
お客様によると、抜く材料の特性上、生産中に材料が刃を咬み込み、板から抜けてしまうことがありお困りのようでした。
これまでに対策としてボルト締めや、刃裏側のヒネリ処理を行ってもらったこともあったが、高さのパランスが不安定になり今回は好ましくないとのことです。他に良い方法がないか相談にのってほしいというご依頼でした。
曲げのない刃物だけで構成された型の場合、材料の特性、厚み等により同様の問題が起こりえます。
弊社では 刃物以外と同様にベース板にも多様な素材を持ち合わせています。通常はその中から1種類をチョイスして使用していますが、今回はベニヤ板と樹脂板を一緒に使用しました。
ベニヤ板と、樹脂板 両方の特長を活かし、更にもうひと工夫することで型の強度と抜け防止を実現!
これにより高さバランスを維持しつつ、刃が板から抜け出ない型が出来上がりました。形状によって適用出来る場合が異なりますので、細かな仕様や詳細についてはお気軽にご相談ください。
刃の抜けが解消され、生産ラインを止めること無く加工が出来たとお喜びでした。硬めの材料だった事もあり、刃の倒れも危惧していましたが、樹脂板を採用したことで型の耐久性も上がり、倒れも改善されました。面白い方法で効果もあり、今後の選択肢が増えて助かりました!
と喜んで頂きました(^^)
非常に印象深い仕事の一つです!