「水分を含む材料を抜き、医療関係部品を製造したいが可能だろうか?この部品は金型で無いと作ることができないと思っているけど、抜き型でも製造可能だろうか?」
木型はその名の通り、刃を木材で固定した構造となっています。お客様からこのご相談を聞いた際にひとつの懸念が頭によぎりました。その懸念というのは木型の破損です。水分が含まれた材料を抜く工程で木材に水が付着することで錆びが発生し、破損に繋がる可能性があります。そこで、錆びに強いステンレス製の刃を採用することを提案しました。今回は医療関係部品ということでクリーンルームでの使用実績があるABSという材質を型のベース部分に用いることことも提案に加えたところ、お客様からご発注いただき製造をスタートしました。
「金型製造しなければならないという固定概念を覆された!納期も短縮され、金額も抑えていただき助かった!」とのお言葉をいただきました。このように金型で製造しなければならないと思われている部品でも、しっかりと分析・検討することで抜き型で対応することも可能です。